一老人の思い込み

老人の目から見た日本と世界

鳩山由紀夫氏とアジアインフラ投資銀行

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中国のアジア経済支配

 

アジアインフラ投資銀行(AIIB)

中国は世界金融の中心をウォールストリートから北京と上海に移そうとしている。人民元の国際化に成功し、次にAIIBの加盟国を増やすことにも成功した。これまで57ヶ国が創設メンバーとなっていたが、AIIB第1回総会において、新たに24カ国が加盟の意向を表明した。2017年には加盟国が81ヶ国となり、日本が中心となって運営されているADB(アジア開発銀行)の 67ヶ国を超えることになった。AIIBに加盟していない主要国は日本と米国だけになった。これで規模は十分である。しかし、AIIBを完成させるために不足しているもの、それが信用力である。

 

エージェントの選任

AIIBは当初日米外しの狙いがあった。しかし、中国の国際金融の経験不足から、AIIBを本格的な国際金融機関にするためには、専門家の派遣など日本政府の協力が不可欠である。AIIBが日本との橋渡しに選んだ人が親中派の鳩山由紀夫元首相である。鳩山氏はAIIBの総裁から国際諮問委員会の委員就任を打診されその場で要請を受け入れたという。鳩山氏への委員就任要請に対して日本の政治家などから軽率な行動を控えるべきだとする厳しい批判が出ている一方で、産業界からは鳩山氏にAIIBとのパイプ役として期待する声も上がっている。

 

AIIBが必要とする信用

AIIBは鳩山氏の委員就任要請に加えて、日本人を幹部職員として採用する方針であるという。中国は世界第2位の経済大国になったものの、信用力は日本の足元にも及ばない。AIIBが投資家からの資金の調達や低開発国に融資を行う際の裏付けとして日本の信用力が不可欠である。AIIBは今後日本企業に対して融資案件への関与を求めてくであろう。

 

鳩山氏の役割

AIIBは中国主導の国際金融機関である。最終的には中国の政府と企業が有利になるように運営され融資が行われるものと思われる。鳩山氏の委員就任は中国側から見て、中日友好に貢献するにすぎない。AIIBがアジアの人々の生活向上に有効にに機能するかは不明である。中国の信用力は未だ低く、AIIBとしては日本の信用力が是非とも必要である。日本を取り込むために親中派の鳩山氏に白羽の矢を立てたわけであるが、鳩山氏の評価は日本では高くない。鳩山氏はAIIBの期待通りの貢献は出来ないものと思われる。中国は焦っており、誤った選択をしたようである。

 

 

まとめ

  • 中国のアジア経済支配のためのAIIB。
  • 鳩山氏を利用した日本への接近。
  • 鳩山氏のAIIBの委員就任要請は中国の焦りの現れ。