一老人の思い込み

老人の目から見た日本と世界

香港での言論の自由とで書店関係者の拉致

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中国共産党内の権力闘争と香港の独立

 

 

香港書店関係者の拉致

中国共産党に批判的な本を扱う書店の店主関係者が5名が中国の政府組織により拉致され、長期間に渡り尋問を受けている。合計、5人の書店関係者が拉致されている。4人は中国国内で拉致され、1人は香港で拉致され、中国に送られ尋問を受けている。

 

香港の「銅鑼湾書店」の林栄基店長は2015年10月に拉致され、2016年6月に解放された。林栄基氏は記者会見で中国政府組織による拉致の事実を公表した。

 

尋問とテレビでの証言強要

組織により、林栄基氏は独居房に監禁され、暴露本の販売について繰り返し尋問を受け精神的に追いつめられた。拘束は8ヶ月に及び、この間、組織は家族との連絡も弁護士との接触も禁止した。

 

組織は林栄基氏に習近平国家主席の私生活の暴露本を購入した中国本土の人間の名前を記録したハードディスクを香港で入手して組織に渡すように命じたが、氏はこれを無視して拉致の実態を記者会見で語っている。

 

林栄基氏ら5人は中国本土のテレビで「違法な書籍販売」で拘束されたと組織の台本に従って証言するように強制させられた。

 

拉致の本当の理由

組織は書店を潰すだけではなく、中国人で習近平の暴露本の元となった情報をリークした人間と暴露本を購入した人間を突き止めることが狙いであるとされている。事件の背景に、中国共産党内部で習近平を巡る権力闘争が有ると考えられている。習近平は権力掌握の過程で多くの有力者を失脚させており、更に最近の中国経済の低迷から、習近平に反対する勢力も増えてきている。共産党内部での権力闘争は見えない所で激しさを増している。

 

香港市民の反発

一国二制度のもとで言論の自由が保証されている香港ではこの問題を受け、中国に対する反発が強くなっている。

 

香港政府が、「一国二制度」で保障されている司法の独立を守れなかったことから、市民団体は親中派の行政長官である梁振英氏の辞任を求めている。

 

香港では2014年の「雨傘運動」の挫折以降、若者らが中国への失望を深め、「独立」論も浮上し、9月の議会選に向け政治的論争が高まっている。

 

7月1日、香港の市民団体は約11万人参加による大規模なデモ行進をおこなった。

 

まとめ

  • 中国当局による香港書店関係者の拉致。
  • 中国共産党内での権力闘争。
  • 暴露本のリーク元と購入者の追求。
  • 香港での一国二制度の形骸化。
  • 香港の言論の自由要求から独立論へ。