一老人の思い込み

老人の目から見た日本と世界

ソフトバンク ― 巨額ヘッドハンティングの顛末

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ソフトバンク次期社長候補アローラ氏突如解任の理由

 

 

ニケシュ・アローラ

ニケシュ・アローラは孫正義ソフトバンク取締役会長がが2014年にグーグルからソフトバンク次期社長候補として招聘したが、2016年6月突然取締役を解任された。

 

孫会長はアローラ氏を招聘するにあたり巨額の報酬を支払ったことで日本中の話題をさらった。入社から、2015年3月までに支払われた報酬は165億円に上っている。

 

突如の解任

孫氏は解任理由としてまだ経営を退きたくないが一番の理由だと公言していたが、報道によると他の投資ファンドの顧問をを兼務してインサイダー取引を行い、利益相反によりソフトバンクに損害を与えたとの疑惑が浮上したためだと報じられている(朝日新聞2016年7月5日)。

 

ソフトバンクの投資家グループが2016年1月20日、同氏の適格性を疑う書簡をソフトバンクの取締役会に提出した。ソフトバンクは6月20日、調査結果として、投資家グループの主張は評価するに値しないと投資家グループに返答した。しかし、アローラ氏は6月22日付けで退任させられた。ソフトバンクは退任について、ソフトバンクは投資家の批判とは無関係だとしていた。

 

利益相反

アローラ氏はソフトバンクの投資部門を統括する役員として追求すべき利益の獲得を怠り利用し利益相反あたるとされた。アローラ氏はソフトバンクに移っても、米大手投資ファンドのシルバーレイクの上級顧問を兼任しており、シルバーレイクは、ソフトバンクが筆頭株主であるアリババの業績悪化を理由に保有株の多くを2015年半ばまでに売却した。その間、ソフトバンクはアリババ株を保有し続け、株価低落前に売却できなかった。

 

インサイダー取引の疑い

更に、アローラ氏のインサイダー取引の疑惑も浮上している。インドのネット企業のスナップ・ディールへ2014年にソフトバンクが出資した時期に、アローラ氏が株を取得し、翌年ソフトバンクがスナップ・ディールに追加出資した際に企業価値が大幅に向上したことから、アローラ氏は自己の利益のためにソフトバンクがスナップ・ディールに追加出資を決定したことによるインサイダーとの疑いが浮上している。

 

ソフトバンク・グループが2014年に行った株式配当の3分の1に当たる165億円をアローラ氏に支払ったことは説明がつかないとされている。

 

まとめ

  • 孫会長による巨額なヘッドハンティング
  • 次期副社長候補の利益相反の疑い
  • 立場を利用したインサイダー取引の疑い
  • 突如の解任