一老人の思い込み

老人の目から見た日本と世界

中東の難民問題に対するドイツ政府の対応

広告

この子らを世の光に 

 

相模原殺傷事件

7月26日相模原市で知的障害者施設の入所者19名が元職員により殺害された。容疑者の植松聖容疑者はヒトラーの思想が降りてきたと話している。ヒトラーは優生思想に基づいて障害がある人を組織的に虐殺した人物である。容疑者は知的障害者施設が出来た背景を全く理解しないで愚かな犯行に至った。

 

糸賀一雄氏

日本で知的障害者が保護されるようになったのは滋賀県の近江学園を開設した糸賀一雄氏の貢献が大きいとされている。糸賀氏は生涯を知的障害のある子供たちの福祉と教育に捧げた人で「社会福祉の父」と呼ばれている。植松容疑者と対局にある人で「この子らを世の光に」の名言を残している。この言葉は、障害児に光を当てるのではなく障害児を社会の光とべきだとの考え方である。この子らと家族が不幸であれば我々の社会もまた不幸であると考えた。

 

ドイツの中東難民問題

中東からの難民がドイツで凶悪事件が相次いでいる。7月中旬から4件発生しており、合わせて10人が死亡している。これらの事件に対してドイツ国内では移民政策に反対する動きが高まっている。最近起きた事件では、シリア人の若者が難民申請が認められないと、過激な思想の影響を受け自爆テロに走った。非常に自分勝手な行動で、事件は難民やボランティアに大きな衝撃を与えている。いまドイツは総選挙を控えて、右翼の主張が支持を拡大しており、非常に際どい状況にある。

 

メルケル首相

ドイツのメルケル首相は記者会見を開いて、「我々は今試されている。我々が大切にしている自由と安全が試されている。テロリストは憎しみと不安を煽ることで、我々の団結や寛容で自由な社会を壊そうとしている。」「私達は必ずこの問題を解決できると確信している」と述べ、事件をきっかけに、難民の受け入れ政策を大きく見直すことはないことを訴えた。

 

まとめ

ドイツ政府が国民を諭している姿勢は糸賀一雄氏の「この子らを世の光に」の言葉で言い表されている。難民が引き起こす事件に過敏になるのではなく、事件が起きないように対応することが大切である。難民を救ってあげるのではなく、難民救済がドイツの民主主義を強くし、健全にすことである。