一老人の思い込み

老人の目から見た日本と世界

中国経済の先行き

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経済成長を維持できなければ、共産党政権は崩壊する。

成長の限界

中国はこれまで数十年に渡り世界の成長の原動力であった。中国の成長に陰りが見えている現在、世界の中央銀行、経済学者、投資家、大手企業の重役たちは中国経済の先行きに強い不安を感じており、それが米国のリーマンショック以上の影響がでることを恐れている。

 

公表された数字の信憑性

中国政府の発表によれば、同国の第3四半期の成長率は6.7%であり、経済学者の予測と正確に一致しているだけでなく、中国が今年の第1および第2四半期の経済成長とも同じであった。経済学においては、このような成長はありえないとされている。

 

経済学者は公式発表を鵜呑みにしないで、中国の経済の実情を推し量るために他の方法を用いた。他の指標や経済の実態から中国が最近行った過剰融資により成長が維持されていることが分かってきた。

 

しかし、実際には中国の成長は減速しており、過去25年間ではすでに最低のペースである。

 

中国の成長は財政危機の前の狂乱的なペースから劇的に減速している。中国経済は輸出と投資指導型成長モデルの終焉に達している。

 

リーマンショックへの対応

中国は国家主導の支出により2008年の世界同時金融危機から免れたが、新たな巨額な負債をかかえることになった。この結果、世界が受けた痛手の吸収に貢献した。しかし識者は、中国の行ったことは最後の審判の日を遅らせたに過ぎないと指摘している。

 

中国は現在もハイペースで信用貸を続けている。中国は中国版リーマンショックをのリスクを犯している。リーマンショックではアメリカは景気後退に陥り数年に渡り低成長を余儀なくされた。その後、アメリカの不況が全世界に広がった。

 

最近国際決済銀行が公表した資料によると中国の貸付残高と長期の経済成長率のギャップは最高値に拡大し、金融危機のレベルに達していることを示している。

中国式経済運営

問題は不正の温床である異常な貸付であるシャドーバンキングとして知られている急速な成長にある。国際金融機関の報告によれば、シャドーローンは平均で中国の中小銀行の資本バッファーの300%に達している。

 

債務の急激な増加は中国発の金融惨禍を引き起こすリスクがある。なぜ、中国は金を使って景気減速から逃れることが出来ないのか?

 

経済の専門家は経済問題に対応する中国の歴史に注目している。2008年の貸付急増、金融システムの早期救済と国有企業の痛みをともなるリストラであった。このとき、中国は医療分野や社会サービス部門のような成長分野への支出を増やしながら、負債の再構築を行うプランで成長を遂げることが出来た。

 

巨額な負債と低い成果

問題は中国の負債があまりに巨額である点である。

 

同時に、国の支出を増やして成長を維持する政策はは他の問題を引き起こしている。政府は使った金額に見合った成果が得られていないことにある。

 

先行きの暗い経済見通しにより意欲を失っている民間企業は投資を控えている。今年はこれまで、国の支出により掲載成長を維持しており、不動産投資の立ち直りも見られるが、住宅バブルが拡大するリスクがある。

 

国の投資の生産性は低く、成長を支えるには非常に効率の悪い方法である。

 

まとめ

中国は日本の失われた20年を研究して、日本の轍を踏まないように懸命に経済対策を講じ、官製の不動産バブルを引き起こして、経済成長を維持しているが、やがて限界が見えてきた。深刻な経済危機が来るのは必定である。国民の不満が高まり、政権批判により、中国の現在の政治体制は維持できなくなる可能性がある。