一老人の思い込み

老人の目から見た日本と世界

中国製スマートフォンによるユーザの24時間監視

広告

中国製スマートフォンや他IT機器が世界市場から締め出される日が近づいている。 

中国製スマートフォン

アメリカで販売されている中国製のスマートフォーンには秘密のバックドアが仕込まれデータが中国に送られていると、ニューヨークタイムズ紙電子版が11月15日に伝えている。

 

中国製スマートフォンは50ドルの低価格にもかかわらず、高解像度ディスプレイが付いて、高速なデータサービスが利用できる。しかし、この製品にはバックドアが仕込まれており、スマートフォンを介してユーザの行動は24時間監視されている。

 

ユーザのデータは72時間毎に中国に送信されており、発覚され肉になっており、情報が送信されていることを秘匿することが狙いのようである。

 

検閲ソフトの存在

アメリカのセキュリティー会社は中国製のアンドロイド・フォーンに検閲ソフトがインストールされており、ユーザの居場所、通話相手、及びテキストメッセージを絶えずモニターしていることを突き止めた。

 

アメリカの政府関係者はこのソフトが広告目的のデータ収集なのか中国政府の諜報活動なのかについて現在のところ、明らかにしていない。

 

検閲ソフト制作会社アドアップス・テクノロジー

この検閲ソフトを制作したのは中国上海のIT企業アドアップス・テクノロジー社である。社は、このソフトはスマートフォンやスマートデバイスに7億台以上に搭載していることを明らかにしている。

 

アドアップス・テクノロジー社はさらに顧客に対してユーザの行動や嗜好を収集したビッグデータも提供している。

 

アドアップス・テクノロジー社は中国の製造業者の求めに応じて顧客サポート用に通話記録、テキストメッセージ、やその他のデータを記録するソフトを制作したと強調している。

アドアップス・テクノロジー社はソフトウエアを世界的に大手の中国企業であるZTEとファーウエイに提供している。このことから、中国国内で使用されているスマートフォンにはすべてこの検閲ソフトが搭載されている可能性がある。

 

通常、スマートフォーンの製造会社がファームウェアをアップデートするときは、ユーザに何を更新するかを知らせ、個人情報を使用する場合は開示する義務がある。しかし、アドアップス・テクノロジー社はこれを怠った。

 

更に、アドアップス・テクノロジー社は顧客の求めに応じて検閲ソフトを提供しただけで、プライバシーのポリシーはスマートフォンの製造会社が開示する責任があると言い逃れをしている。

 

社の代理人によれば、この件は一民間企業の判断ミスに過ぎないことを強調している。

 

検閲ソフトの発覚

この検閲ソフトはアメリカのセキュリティー会社クリプトワイアー社により突き止められた。検閲ソフトはユーザの通信情報やテキストデータを中国のサーバに送信していることが判明した。この検閲ソフトはスマートフォンにプリインストールされており、ユーザを24時間監視していることはユーザには知らされていなかった。

 

クリプトワイアー社はこの検閲ソフトをアメリカ政府に通報し。火曜日にこの件が公表された。

 

アメリカで使われている中国製スマートフォン

アメリカのスマートフォン製造会社のBLUプロダクツ社は中国企業に製造を委託しており、この結果12万台のスマートフォンにこの検閲ソフトがプリインストールされてしまった。BLUプロダクツ社ではこのソフトを削除するためのアプリを配布している。

 

アドアップス・テクノロジー社はBLUプロダクツ社に対して社の顧客から得たすべての情報は廃棄したと主張しているが、証明する手段はない。

中国政府の影

この検閲ソフトにより中国企業や中国政府は一方的にユーザの情報をモニターすることが出来るようになる。

 

長年に渡り、中国政府はインターネットの使用を追跡し、ユーザの会話をモニターするために様々な手法を採用している。

 

アドアップス・テクノロジー社はこの検閲ソフトの制作を依頼した企業名は明らかにしておらず、影響のあるスマートフォンの数は不明であると言っている。このことは中国政府の関与と、中国で製造された多くのスマートフォンにこの検閲ソフトが組み込まれていることを暗に認めたことになる。

 

アンドロイド・フォーン

アンドロイド・フォーンはグーグルが開発したソフトで作動するスマートフォンであり、スマートフォンの製造会社に無償で提供されている。グーグルの担当者はアドアップは監視機能をスマートフォンから削除するように要求しているが、グーグルは検閲の問題から中国から撤退しているため、ソフト削除の要求は中国で使用されるスマートフォンには適応されない。中国では数億人がアンドロイド・フォーンを使用しているため、中国人が使用するアンドロイド・フォーンはすべて検閲されている可能性がある。

 

アドアップス・テクノロジー社は影響のあるスマートフォンを公表していないため、ユーザは自分で使用しているスマートフォンが検閲されているかどうかを判断できない。

 

考察

日本を含む主要国の多くの企業は中国企業に生産を委託している、サンプル品には検閲ソフトが組み込まれておらず、製品に巧妙に検閲ソフトが組み込まれた場合は、検出が困難になる。今後、中国のIT製品にセキュリティーの懸念が増大すれば、中国ではIT製品の製造ができなくなり、世界の生産拠点が変化する可能性がある。日本の製造業は早急な対応が迫られている。