一老人の思い込み

老人の目から見た日本と世界

ビットコインの価格の高騰と中国の運命 ― 中国で今起きていること

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中国でビットコインが大量に買われ、中国政府の規制が効かない。この結果、人民元下落に歯止めがかからない。 

中国におけるビットコインの大量取引

中国では政府の規制が及ばないビットコインが大量に取引されている。中国人民銀行が国内の主要取引所事業者3社を呼び出し、業務体制、コンプライアンス、などを調べ、潜在的リスクの調査を行なった。中国人民銀行は更に国内の個人投資家に対して合理的な投資を行うよう注意を喚起した。人民銀行の声明は「ビットコインは仮想的なモノであって、法定通貨のような通貨ではあらず、法的な定義も、金銭的な価値も有していない」と述べている。

 

資本流失の防止

人民銀行が通達を行った背景には中国政府が資本の流出を食い止め中国通貨元の切り下げを遅らせるための政策を強化したものである。人民元は昨年米ドルに対して約7%下落している。

 

ビットコイン人気の背景

ビットコインの高騰や匿名性から、中国では中国通貨の元に対する不安や年間5万ドルの外貨使用の制限からビットコインが人気が出ている。

 

中国におけるビットコインの価値

ビットコインの人民元価格は他の通貨と比較して割高である。

 

中国人はビットコインは割高で購入せざるを得なく、10%の価値を失うことになる。

 

しかし、中国では、価格面で不利な状況であっても、ビットコインの特性から、取引口座数、新規の利用者、実質預金及び引き出し金額はすべて増加して、高騰をもたらしている。

 

ビットコインは法定貨幣ではない

中国ではビットコインは規制されていない。その理由として、ビットコイン取引会社はビットコインは法定通貨ではなく仮想通貨であると說明している。すなわち、一般商品に分類されている。

ビットコインにより中国の資本は海外へ逃避する

ビットコインは仮想の物として扱われるため政府は規制ができず、国民に注意を喚起することしか出来ない。規制するには数年が必要であるため、中国の外貨の減少を防止する手段はない。

 

その結果、全世界のビットコインの取引の90%以上が中国で行われており、ビットコインの価格の上昇を招いている。

 

ヘッジファンドの参入

中国でのビットコインの取引による価格高騰を登記に結びつけているのがアメリカのヘッジファンドである。ヘッジファンドは資本の大量流出を利用して、巨額な利益を得ることを画策している。

 

中国の行方

人民元安が進めば資本流出を招く。外貨準備の減少は金融の引き締めとなって現れる。外貨準備が3兆ドルを下回ると、これまで見えなかった巨額な不良債務が明らかとなり、通貨危機に見舞われる。これは、一党独裁の中国の最大の危機である。

 

視点

  • 日本では前にビットコイン取引所の不正があり人気がないが、中国では人民元の下落による資産の目減りへの対処に加え、匿名性と当局の規制を逃れのために人気が出て、高騰し、高騰が更に人気に拍車をかけている。
  • 世の中は合理的な方向に進み、不合理なものは消え去る運命である。中国やロシアの専制政治が国民を力で押さえ込もうとしても、グローバルな経済には勝利することは出来ない。強大な権力もグローバルの経済の力には無力であり、時を経て消滅する運命である。