読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

政治経済の動き

世界と日本の政治経済の考察

アパホテルの歴史書問題

広告

中国の検閲は日本での中国人旅行者にも及んでいる

アパホテルのオーナの歴史書が中国で問題に

アパホテル・グループ代表の元谷外志雄氏が執筆した歴史書の内容が中国人の反感を買っており、中国政府までも歴史の改ざんだと騒ぎ立てている。

中国政府の意向を受けて、中国の旅行会社はアパホテルの予約を停止した他、中国からアパホテルのサイトに繋がらない状態が続いている。

中国からの攻撃により、日本でもアパホテルのサーバに攻撃が行われて、接続できなくなった。

 

事の発端

この問題はアメリカ人の女子学生「Kat」と、中国人男性「Sid」のコンビ、「KatAndSid」が、中国政府が主張する南京大虐殺はあったという前提で、告発動画を公開してことから始まった。

中国のソーシャルメディアである微博に投稿されたKatAndSidのビデオではアメリカ人の学生がこの英語版の本をホテルで購入し、中国語の字幕をつけて本の表題を視聴者に見せたものである。

 

アパホテルのオーナの歴史書

元谷氏の主張は中国政府が主張している事件による中国人の死亡者数が30万人との説明は不合理である、なぜなら当時の南京の人口は20万人であったと主張。同氏は虐殺を裏付ける第3国の資料がまったくないことを問題にしている。

 

中国政府の介入

中国外務省報道官は日本の一部勢力が歴史に直視することを拒否するのみならず、否定と改ざんまで企てていると非難。中国の政府系メディアである環球時報は日本のピークシーズンではアパホテルの利用客の20%が中国人と韓国人であると伝え、中国のソーシャルメディアではアパホテルをボイコットしようとする投稿が多く掲載されている。環球時報は日本における中国系の旅行会社であるHuangwangグループは本谷氏の謝罪がない限りホテルの予約を停止すると報道。今後中国政府の圧力により、中国人の日本への観光客が減少することを匂わせている。

 

南京事件について日本と中国での見解が相違する理由

日本と中国政府は南京事件の死者の数に付いての見解は大幅に異なる。共に正確な資料を持ち合わせていないためであるが、日本はデータを駆使して予想を立てることが出来るが、中国ではプロパガンダでの利用が目的のため科学的な研究を排除しており、誇張した数字が出されている。

 

世界の歴史家の見解

世界の歴史学者の多くは中国政府の主張する死者は誇張されていると考えているが、虐殺がなかったと考えている学者は少数である。

 

アパグループの対応

アパグループによれば、この本について多くに意見が寄せられているが、客室から取り除く考えはないと言っている。

同社は更に、歴史の解釈と教育は国により異なるが、この本は特定の国を批判するものではなく、近代史を偏見を持たずに、事実に即して知ってもらいためのものであると述べている。

更に、中国と異なり、日本では表現の自由があり、一方的な思想を押し付けることは出来ないと主張している。

「中国の不当な圧力に屈することなく、我々が信じることを続けるだけであり、いかなる変更も行わない。異なる意見があることは当然であるが、歴史問題について議論が深まることを望んでいる」と付け加えている。

 

視点

中国政府がメディアを使い、この問題に介入する理由は、中国人が海外で政府のプロパガンダと異なる歴史を知ることを恐れているからである。

中国人は政府のプロパガンダを鵜呑みにするしかなく、真実を知るすべを奪われている。中国国民にとって残念なことである。

今回の事件は、中国の検閲は日本に来る中国人にも及んでいることが判明した。

日本政府は外人が宿泊する施設等に日本の歴史を英語、フランス語、ロシア語、韓国語、中国語に翻訳して、もっと歴史の真実を世界に人々、とりわけ、中国人、韓国人、ロシア人に知らせるべきである。