政治経済の動き

世界と日本の政治経済の考察

アパホテルの歴史書撤回を求める在日中国人によるデモ

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デモに隠された意図

 

日本のメディアの報道

ホテルチェーンのアパホテルが「南京大虐殺」などを否定する書籍を客室に備えているとして、中国当局が猛反発している問題で、日本在住の中国人らが5日、東京都新宿区で同ホテルへの抗議デモを実施した。現場周辺にはデモに抗議する団体メンバーも多数詰めかけ、休日の新宿は混乱した。産経新聞2017-2-5

デモは在日の中国人企業経営者、会社員らで作る「中日民間友好委員会」が主催。約200人が午後ホテル周辺を行進。プラカードや横断幕を持って行進したが、割合静かなデモ行進であった。

デモ行進に対して、これに抗議する右翼団体が妨害を図ったが、警察官に阻止されて、デモは無事に終了した。

 

勇気ある在日中国人

デモ参加者は横断幕を掲げてデモ行進を行った。横断幕には中国語と日本語で「平和を守ろう」と「アパホテルに断固抗議し、国の尊厳を守ろう」であった。

中国人のデモに反対するグループは「日本は表現の自由がある国だ、君たちは中国を日本のような表現の自由のある国に変えるべきだ」とのプラカードを持って参加。両者は多くな衝突もなく解散した。

 

視点

在日中国人は中国政府ににらまれないデモ行進を企画して成功したようである。

日本に長く住んでいる中国人は、自国の専制政治の苦しさを身にしみているはずである。アパホテルの問題が中国で大きく取り上げられ、同ホテルに抗議するデモであれば中国政府からの干渉を受けずにすみ、またホテルへの抗議に自分たちの主張を紛れこませることも可能である。

中国ではデモ行進は認められていない、在日中国人が自分たちの意見の表明をデモ行進という形で日本で行ったことに重大な意味がある。

今回のデモ行進を中国政府がどのように捉えているかが気にかかる。このデモ行進は中国では報道されることはないはずである。

 

参考資料:”Nanjing Massacre-Denying Japanese Hotel Boss Sparks Tokyo Protest”, New York Times 2017-2-5