一老人の思い込み

老人の目から見た日本と世界

プーチン批判の野党指導者が毒をもられ昏睡状態に陥る

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ソビエト時代の恐怖政治の踏襲 

野党指導者の中毒事件

モスクワでは先週の木曜日(2月2日)以来、ロシア野党指導者マラ・ムルザ氏が昏睡に陥っている。ロシアで、医療ミステリーとしてロシアで注目を集めている。

 

2度目の中毒

カラ・ムルザ氏は2015年と同じ症状を起こしている。先回の症状は、中毒によるものであることが判明している。当時、フランスの研究所によりカラ・ムルザ氏の血液から高濃度の重金属を検出したが、毒の種類は解明できていない。

医師団はカラ・ムルザ氏の病気の原因は未知の毒物による急性中毒であると断定。患者の病状は重体である。

 

海外の研究所での解明

先回の中毒事件と同様に、カラ・ムルザ氏は突然昏睡状態に陥った。彼の妻は中毒以外には病気の理由の説明がつかないといっている。

謎の毒物を特定するために、カラ・ムルザ氏の血液、髪の毛、および爪のサンプルがフランスとイスラエルの研究所に送られ、分析が行われている。

 

アメリカでの治療

2015年に起きた中毒事件では、カラ・ムルザ氏はアメリカで治療を受け、回復することが出来たが、約1年間、神経障害で苦しんだ。その後、ロシアに戻り脅迫を受けながらも、積極的に政治活動を行っていた。

 

ロシアの恐怖政治のアメリカへの訴え

カラ・ムルザ氏は先月米国務長官レックス・ウェイン・ティラーソン氏宛にプーチン政権を批判する書簡を送付した。

カラ・ムルザ氏は書簡でロシアの政権に反対することは非難されたり、投獄される以上のリスクがあることを述べている。

 

カラ・ムルザ氏のロシアでの活動

カラ・ムルザ氏は2年前にプーチン政権を批判して暗殺されたロシア人政治家ボリス・ネムツォフ氏の記録映画上映のためロシア各地を飛び回っていた。

 

米メディアのトランプ氏への風当たり

トランプ氏はプーチン氏を尊敬しており、ロシアと共同でイスラムのテロリストに対処することに期待している。トランプ氏が出演していた番組で、コメンテータが「プーチンを殺人者だ」とトランプ氏に詰め寄る場面があった。

この殺人者が何を意味するかは明らかにしなかった。プーチン氏の反対者、不正を暴く記者、および野党政治家の未解決の暗殺又はシリア、ウクライナ、又はチェチェンの戦争犯罪の何を指しているのかは不明である。

 

クレムリンの反応

クレムリンのスポークスマンはコメンテータの発言は受け入れられないし、無礼だと非難。

 

ソビエト時代からの政敵粛清の伝統

ロシアの亡命した秘密工作員はソビエトには秘密の研究所があり、強制収容所の囚人に対して痕跡の残らない毒の研究を行っていたと証言している。

2006年に、ロシアは法律で外国での殺害を合法化した。ロシアはこの法律の存在を認めておらず、毒殺への政府の関与を否定している。

近年のプーチン氏の告発者や反対者がプルトニウムやヒマラヤの有毒植物などで毒殺されていることから、ロシア政府に批判的な人や研究者はロシア政府がソビエト時代のような毒殺の使用に復帰したと考えている。

 

トランプ大統領のプーチン氏への対応

トランプ大統領はこれまでプーチンロシア大統領についての「殺人者」としての批判を一蹴してきた。今回のロシアの野党指導者の診断結果はトランプ政権にロシアとの付き合い方で難しい対応を迫られている。

 

視点

トランプ氏はプーチン政権の実態が分かっていない。不都合な事実が更に露見すれば、トランプ氏はプーチン氏への態度を変えざるを得ない。プーチン氏は米国のリスクである。

ソ連からロシアに暗黒の政治が受け継がれており、化学技術を政治に利用している、国威発揚のためには、ドーピングをすり抜ける技術を開発し、政権に反対する者は痕跡を残さずに毒殺を企ている。

 

参考資料:”Putin Critic, Who Said He Was Poisoned in 2015, Falls Into Coma” by Andrew E. Kramer, New York Times 2017-2-6